生理痛の起きるしくみ
本来、生理はそれほど痛くないのが正常です。
月経のときには、剥がれ落ちた子宮内膜を外に出すために、子宮内膜から「プロスタグランジン」というホルモンが分泌されます。この物質によって子宮がキュっと収縮します。子宮を収縮させることで生理の経血を身体の外に排出する役割を果たしています。この量が多すぎると収縮が強くなり痛みが発生したり、機能低下や機能障害が原因で痛みが発生すると考えられているようです。子宮はぶら下がっている
子宮の位置をご存知でしょうか? 図を見てもらうとわかる様に子宮は通常、やや“前に傾いて”います。そしてその位置にとどまっているのは、子宮を下から支える骨盤底筋、子宮を吊り上げている基靱帯・仙骨子宮靭帯・膀胱子宮靱帯・子宮広靱帯・子宮円靱帯の5つの靭帯があるためです。(図の中には入れていない靭帯、筋肉もあります)
その他の原因として考えられるのは
子宮内膜症や子宮筋腫等の婦人科的な原因がないのに、生理が来るたびに痛みがでるのには、他にこんな原因が考えられます。図の通り子宮は前後左右を走っている靭帯によって支えられています。これにより骨盤が歪むことで子宮の位置や形が変化してしまうことも大きく関係していると思われます。
例えば、仙骨と子宮とは仙骨子宮靭帯で繋がっているため、仙骨が歪むことで子宮頚が後ろにひっぱらっれてしまうことが考えられます。そうなると経血の出口が狭くなってしまう。子宮が収縮して押し出そうとしているのに経血がスムーズに出てくれないために、子宮内の圧力で無理に広げられることになり痛みが生じると言うこともあるのではないかと思っています。
これを改善するためには骨盤の歪みを整えることも有効だと思います。
生理痛という苦痛を少なく抑えることができれば、毎月仲良くつき合っていくことができるかもしれませんね。